少し前にお酒のメーカーのWebサイトの英日訳のお仕事があった。
以前にもIT関連の企業のWebサイトを翻訳したことはあったが、お酒のメーカーは初めて。
「プライバシーポリシー」や「利用条件」などは、用語は難しいものも出てくるが、他の企業のものと似た部分もあるし、普段やっているマニュアルの翻訳と同様に乾いた文章なのでそれほど悩まずに作業を進めることができたが、時間がかかったのはカクテルの紹介文だった。もったいぶったまわりくどい褒め言葉が次から次へと続く。エージェントからは「迷ったら直訳で」と言われていたのであまり考え込まないように…と思いながらも、出来上がった自分の日本語を見ると気持ち悪くて何度も考え込んでしまう。広告などの英日訳経験がある人ならいい表現が浮かぶのかもしれないが、私の文章は見るからにかっこわるい。かといってあまりにも意訳してしまうと最終的に修正されるときに原文の主旨が伝わらなくなりそうな気もする。一応エージェントからは十分よかったというお言葉をいただいたが、なんとなく不完全燃焼な気分で終わったプロジェクトだった。
余談:カクテルのレシピもたくさんあったので、この仕事をしている間ずっと飲みに行きたくてたまらなかった(^^ゞ
Webサイト翻訳の楽しみは、自分が作った文章が(多少修正はされるものの)そのサイトに載る日が来ることだ。どんな文章になって現れるのか、自分の書いた文章がそのまま使われるのか?見るのが楽しみだ。
Mixologist:ミクソロジスト。英語のMIXをもとにした造語で直訳すると「混ぜる技術者」。バーテンダーの意。
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